OpenShift上にデプロイしたAAPと外部の実行ノードを連携してみる


Ansible Automation Platform 2.3からOpenShift上にデプロイしたAAPと外部に構築した実行ノード(Execution Node)の連携がTech Previewとして出来るようになりました。

ここでは、OpenShift上にデプロイしたAAP Controllerと外部ホストで構築した実行ノードの連携をしてみます。

前提

ちなみに、OpenShift上にAAPをデプロイする時はAnsible Automation Platform Operatorをインストールすることで簡単にデプロイできます。

そのためここではインストール手順の省略およびデプロイ済み前提とします。

環境

項目 バージョン
AAP Controller 4.3.9
OpenShift 4.12.13

補足
この記事を書いてるタイミング(2023/06/22 現在)でのOpenShift 4.13ではAAP Operatorは、まだインストールできないので注意してください。

実行ノードはESXi上にVMとして構築します。
動作確認が目的のためスペックは推奨より低く設定しています。

項目 内容
CPU 2
MEM 8GB
HDD 100GB
OS RHEL 8.6
IP 192.168.10.67

実行ノード作成

AAPにログインして実行ノードを作成

OpenShift上のAAPにログインします。
パスワードは secret に登録されているので確認します。
以下はAAPの admin ユーザーのパスワード確認方法の例になります。

AAPの管理画面からadminユーザーでログイン後に インスタンス -> 追加 をクリックします。

ホスト名 に実行ノードの名前解決ができるホスト名またはIPアドレスを入力して 保存 をクリックします。

バンドルのインストール から実行ノードセットアップ用のPlaybookなどがアーカイブされたファイルをダウンロードします。

ダウンロードしたアーカイブファイルを実行ノードにアップロードします。
以下は実行ノードにアップしたアーカイブになります。

実行ノードのセットアップ

実行ノードで以下のサブスクリプションを有効化します。

RHEL9の場合は ansible-automation-platform-2.3-for-rhel-9-x86_64-rpms になります。

ansible-coreをインストールします。

アップロードしたアーカイブを解凍します。

必要なコレクションをインストールします。

inventoryファイルを修正します。

Ansibleでの作業用のSSH Keyを作成します。

実行ノードインストール用Playbookを実行します。

firwalldでreceptorのポート番号を許可します。

実行ノードの動作確認

実行ノードの状態確認

AAPの画面に戻り作成したインスタンスの画面を開き 可用性チェックの実行 をクリックし 再読み込み をクリックします。

準備 になっていることを確認します。

インスタンスグループの作成

インスタンスグループ -> 追加 -> インスタンスグループの追加 をクリックします。

名前 を入力して 保存 をクリックします。

インスタンスグループにインスタンスを関連付ける

作成した インスタンスグループ に対して インスタンス を関連付けます。
インスタンス -> 関連付け をクリックします。

関連付けるインスタンスを選択して 保存 をクリックします。

関連付けられたことを確認します。

EE取得用の認証情報を追加

実行環境(EE)を実行ノードでダウンロードするための認証情報(レッドハットアカウント情報)を登録します。
認証情報 -> 追加 をクリックします。

名前 認証タイプ 認証 URL(registry.redhat.io) ユーザー名 パスワード を入力・選択して 保存 をクリックします。

実行環境 -> Default execution environment を複製して作成した認証情報を登録します。

複製した情報をクリックします。

編集 をクリックします。

名前 レジストリーの認証情報 を設定して 保存 をクリックします。

インスタンスグループと実行環境を組織に紐付ける

追加した実行ノード上でEEが動かせるように作成したインスタンスグループと実行環境を組織に紐付けます。
ここでは Default 組織に紐付けます。

組織 -> Default をクリックします。

編集 をクリックします。

インスタンスグループ 実行環境 を設定して 保存 をクリックします。

ジョブテンプレート実行

ここでは初期登録されている Demo Job Template を実行してみたいと思います。
テンプレート -> Demo Job Template を実行します。

問題なく実行できることを確認します。

念のため実行ノードにEEのイメージが取得出来ているか確認してみましょう。

最後に

実行ノードに関しては、まだTech Previewですが、このように試すことができます。
オートメーションメッシュについても今後機能が追加されていくと思います!楽しみですね〜 🙂

それでは Happy Automation! 🙂

参考文献

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