crcでOpenShiftをインストールするメモ


よく忘れるのでcrcでOpenShiftをインストールするメモを残しておきます。
crcを使えば簡単に1ノードのOpenShiftをデプロイすることができます。
ちょっと触ってみたいときや簡易的な検証をする時にはとても便利です。

環境情報

項目 バージョン
RHEL 8.8
CRC 2.19.0+a71226
OpenShift 4.12.13

今回はESXi上にVMを構築します。
スペックは以下の通りです。

項目
CPU 4
メモリ 16GB
HDD 100GB

crcではOpenShiftのイメージをKVMで動作させるので、VMのCPUの設定ある ハードウェア アシストによる仮想化をゲスト OS に公開 にチェックを入れます。

OpenShiftのインストール

ユーザーの作成

crcを操作するユーザーを作成してパスワードを設定します。

sudoの設定にcrcを追加します。

crcのダウンロード

crcユーザーにスイッチしてcrcをダウンロードします。

ダウンロードしたアーカイブを解凍します。

ホームディレクトリに bin を作ってcrcコマンドをコピーします。

crcコマンドのパスを設定します。

crcの設定

OpenShiftで使えるCPUとメモリーの初期設定は以下の通りです。

項目
CPU 4
Memory 9216MiB

必要に応じて変更してください。
ちなみに、Ansible Automation Platformをデプロイする場合はデフォルトのメモリサイズでは小さいためデプロイ時にエラーが発生します。
ここではメモリーのサイズを設定します。

セットアップ時のエラーを回避するため設定を追加します。

上記設定をしなかった時のセットアップ時のエラー

crcのセットアップ

crcのセットアップを実行します。
イメージのダウンロードに時間がかかるので気長に待ちましょう。

OpenShiftの起動

OpenShiftの起動時に使用される Pull secret を以下のサイトから入手してホストにコピーします。
※ダウンロードするにはRed Hatアカウントが必要です

セットアップが終わったらOpenShiftを起動します。
※pull-secretというファイルがダウンロードしたファイルです

ocのパスを登録します。

kubeadminでログインしてみます。

OpenShiftに外部からアクセスする

VMのKVMで動作しているOpenShiftに外部からアクセスしてみます。

OpenShiftへアクセスする端末(クライアント)の hosts ファイルに以下の情報を追加します。
hosts に設定するIPアドレスは環境に合わせて(OpenShiftをデプロイしたESXi上のVMのIP)設定してください。ここでは 192.168.10.64 を設定しています。

VM側のKVM上で動作しているOpenShiftにアクセスできるようにSSHのポートフォワードを設定します。
rootで設定してください。

firewalldの設定を追加します。

これでクライアントの端末のブラウザから https://console-openshift-console.apps-crc.testing にアクセスしてみます。
OpenShiftのログイン画面が表示されれば成功です。

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