1ノード構成RHOSP16.0をTripleOで構築する


1ノードRHOSP 16.0(Red Hat OpenStack Platform)構築に少しハマったので構築メモを作っておきます。

RHOSP 16.2をインストールする場合は以下を参照ください。

環境情報

ここでは、vSphere環境に作成したVMで1ノードOSP構成を構築していきます。

項目 内容
OS RHEL 8.1
vCPU 4コア
メモリー 8GB
HDD 100GB
vNIC 2

もし、RHEL8.1のインストールイメージが無い場合は以下からダウンロードしてください。

OSP構築

ホスト名変更

FQDNのホスト名をセットします。

hostsの修正

DNSを使用しない場合は /etc/hosts で名前解決出来るように追加します。

stackユーザー作成、sudo設定

構築作業はstackユーザーで実施するためユーザー追加とsudo設定をします。

上記設定後にstackユーザーにスイッチします。

サブスクリプション登録(1)、podmanインストール

1ノードOSPはRHEL8.1が前提となりますが、8.1の状態でインストールできるpodmanでは以下のバグでインスタンス起動時にSELinuxでブロックされ動作しません。

そこで、一旦8.2でサブスクリプションを登録してpodmanをインストールしてから再度8.1で登録し直します。

本来、サブスクリプションを再登録しなくてもreleaseのバージョンを変えるだけでいいのですが、今回の8.1の場合以下のエラーが発生するためです。

もし、1.9.3未満でインストールして動作させる場合は $ sudo setenforce 0 を実行してください。

サブスクリプション登録(2)

サブスクリプション登録をします。
アンダーグラウンドはRHEL8.1にロックします。

必要なリポジトリの有効化

dnf-utils をインストールした後に必要なリポジトリのみ有効化します。

TripleOインストール

TripleOのコマンドラインツールをインストールします。

環境構築用の設定ファイル生成

コンテナ用ファイルの生成、設定

以下のコマンドを実行してコンテナ用の設定ファイルを生成します。

生成したファイルを修正します。

ContainerImageRegistryCredentials 以下を追加してください。
<USERNAME><PASSWORD>registry.redhat.io にログインできるアカウントのものを指定してください。

スタンドアローン用設定ファイルの生成、設定

管理用NWの設定を環境変数にセットしてから、以下のコマンドを実行してスタンドアローン用の設定ファイルを生成します。

生成したファイルを修正します。

<CLOUD_DOMAIN> を修正し StandaloneExtraConfig 以下を追加します。

OCPデプロイ準備

OCPをデプロイする前にシステムのアップデートと再起動を実行します。

再起動後にstackユーザーでログインします。

コンテナレジストリにログイン

podmanで registry.redhat.io にログインします。

OSPデプロイ実行

管理NWの環境変数を設定後にOSPデプロイのコマンドを実行します。

(マシンスペックによりますが)デプロイに3,40分程度かかるので待ちます。
デプロイが問題なく環境したら以下のメッセージが表示されます。

SSHの設定

デプロイ後は、SSHのパスワード、Rootログインが禁止になっているため必要であれば設定変更をします。

以下のように修正します。

SSHサービスを再起動します。

OSP動作確認

Endpointの確認

以下のコマンドを実行してエンドポイントのリストが表示されるか確認します。

イメージの作成

ここでは、動作確認用として CirrOS を使用します。
CirrOSのイメージは以下からダウンロードできます。

イメージをダウンロードして作成します。

ルーター作成

テスト用のルーターを作成します。

ネットワーク作成

テスト用のネットワークを作成します。

ルーターにインターフェース追加

ルーターにインターフェースを追加してサブネットを紐付けます。

フレーバー追加

フレーバーを追加します。

VM作成

VMに接続するネットワークIDを確認します。

以下のコマンドを実行してVMを作成します。

作成したVMの StatusACTIVE になっていることを確認します。

VMを削除します。

これで、オールインワンOSPの構築は終わりです。
Horizonにアクセスする場合は管理アドレス(ここでは http://192.168.25.20)にブラウザからアクセスしてください。
パスワードは以下から確認可能です。

参考文献

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