ansible-rosaでAWS環境にROSA HCPをデプロイしてみよう

この投稿はAnsible Advent Calendar 2025の20日目の記事です。

ここでは、ansible-rosaを使ってAWS環境にROSA HCPをデプロイする手順について紹介します。

ansible-rosa

Ansibleには ansible-rosa プロジェクトが存在しており、これを使用することでお試し環境のROSAを簡単にデプロイすることができます。

ちなみに、リポジトリのREADMEに書かれているとおり、これはレッドハットが公式にサポートしているものではありません。

This project is provided as-is, and is not an official or Supported Red Hat project. We will happily accept issues and Pull Requests and provide basic OSS level community support

やること

本記事では、東京リージョンにROSAをデプロイしてみます。
ansible-rosaが提供しているタスクでは、東京で有効なアベイラビリティーゾーンが選択できないため一部改修します。

必要なアカウント

  • Red Hatアカウント
  • AWSアカウント(ROSAが有効にできる)

動作確認環境

  • RHEL 9.7
  • Python 3.12
  • aws-cli 2.32.21
  • rosa 1.2.57
  • oc 4.20.8

ROSAデプロイ

アカウント作成

もし、アカウントが存在しない場合は、それぞれのアカウントを作成してください。

必要なツールのインストール

公式手順に沿って aws コマンドをインストールします。

レッドハットのサイトから rosaoc(kubectl) コマンドをダウンロードしてインストール(バイナリを移動)します。

それぞれのツールにパスが通っていることを確認します。

認証設定

awsコマンドで認証情報を登録します。

rosaコマンドで認証情報を登録します。
表示されたURLにアクセスして、発行したトークンを貼り付けます。

以下のコマンドを実行して、結果が問題なく返ってくるか確認します。

SSHキー作成

ROSAで使用するSSHキーを作成します。

ROSAの有効化

以下へアクセスし、ROSAを有効化します。
ROSA HCP を有効にする をクリックしてください。

以下のようにすべてのチェックが通れば問題ありません。

Red Hat に進む をクリックして、レッドハットアカウントに紐付けます。
Complete your account connection ページが開いたら Terms and conditions を選択して I have read and agreed to the にチェックを入れて Connect accounts をクリックします。

最終的に以下の文字列がブラウザで表示されれ問題ありません。

Congratulations, your Red Hat and AWS accounts are linked
Welcome to the Red Hat Hybrid Cloud Console. If you cannot access production tools for a subscription that you have purchased, please wait 5 minutes and and confirm your subscription at subscription inventory.

サブスクリプションの紐付けに少し時間がかかるので、作業を継続しながら待ちましょう。

ROSAデプロイ

ansible-rosaをクローンします。

デプロイ環境のセットアップをします。

東京リージョンにデプロイするために、以下の修正を加えます。

HCPのグループ変数(environment/hcp/group_vars/all.yaml)を修正します。

後はデプロイコマンドを実行して待つだけです。

問題なくデプロイできれば、以下のように出力されます。

表示されたアドレスにアクセスしてログインできます 🙂

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